Main Story

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Introduction-カディナの夢-

混沌の海に、大いなる神の欠片が落ちた。大神カディナの欠片は、やがて大地になり、大地に宿る幾多の神、数多の精霊、あらゆる生命、万物の根幹となる。精霊の内、元素とも言える、全ての源になった、多くには見えな...
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邂逅-フォルクス-1-

writton by 龍魔幻 森の匂いが濃密に立ちこめる、アーデルリアス王国の都・サーリアの近郊。 それでも、城壁を一歩出れば、そこは深い、深い、森の中である。 点在する各地の領土の町と、それを繋ぐ街...
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邂逅-アイム-1-

writton by 萩梓 目が覚めると、白い天井があった。 続いて、耐えがたい空腹感と、それを満たしてくれるであろう、ベッド脇の香ばしい匂い。 瞬く間にそれを口に入れてしまって、黒翼こくよくの有翼人...
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邂逅-フォルクス-2-

writton by 龍魔幻「……フォルクス」 ぞんざいな口調は、名乗られたから、とりあえず名乗り返す、といったふうだった。 それから、ふと、気になった。……精霊の匂い……「……って、コラ、聞き捨てな...
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邂逅-アイム-2-

writton by 萩梓「まさか魔法騎士団に、“漆黒の悪魔”をスカウトする日が来るとはな」 リゼッタは朝からの奇妙な出来事を思い出しながら、『ウェノ・アエラ・エン・ノイエス・スーン』 伝書鳩ならぬ、...
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邂逅-フォルクス-3-

writton by 龍魔幻 カーディナル大陸の東方およそ四分の一ほどを占めるアーデルリアス王国は森と平原を主とする封建国家である……というよりも、西方のラディスハイド王国もだが、多種族が存在するこの...
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邂逅-アイム-3-

writton by 萩梓 ……いや、金の問題じゃねーんだ。 そう言おうととして黙り込んでしまったアイムに、フォルクスが「どうしたんだ?」と声をかける。 金の問題でないなら、何が問題なんだ。「――買い...
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最初の旅路-フォルクス-4

writton by 龍魔幻「……まじかよ」と、フォルクスがぼやいたのは、アイムが空腹で行き倒れた話をした時である。なお、そのとき、二人の席にはたっぷりと料理があって、ものすごい勢いで消費されていた。...
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最初の旅路 -アイム- 4

writton by 萩梓 船は夜を走る。「……そろそろかな」 そう言って、アイムは甲板に出ると、数分で青銅の鳥と手紙を手に戻ってくる。「聞いても良いか、その…ウェノの相手のデートキルって、誰」 と、...
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最初の旅路-フォルクス-5

writton by 龍魔幻 そういえば、次兄も政略結婚だっけ。しかも、ある意味正当な…… ぼんやりと、その仏頂面を思い出しつつ、フォルクスはごろりと寝転がり、そのまま眠りに落ちた。 波音がさんざめく...